Case Study
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【バイオマスフィルム】地球にやさしい米袋で持続可能な地域社会へ

2025.07.04
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わたしたちの身近にあるお米。食卓に欠かすことのできない存在ですよね。
今現在、お米を取り巻く環境は日々変化しており何かと話題になることも多くなっています。
また、SDGsも活発になっており環境に配慮した取り組みもかかせないアクションとなっています。

当グループの株式会社バイオマスフィルムでは食用に適さないお米を原料として作られたバイオマスプラスチックを利用した米袋の採用が増えています。

その中でも、特に採用を多くいただいているのは九州の熊本県です。

熊本県のお米は温暖な気候、豊富な水源、肥沃な土壌といった恵まれた自然環境の中で育まれ、高品質なものが多く生産されており、独自のブランド米も全国的に高い評価を受けています。

日本発、お米由来の米袋で未来と全国をつなぎます!

熊本市に本社をかまえる株式会社サタ商事様は、お米由来のバイオマスプラスチック米袋を提案し供給されています。
特殊グラビア印刷や軟包材資材販売を主な業務としており様々なフィルム製品を製造供給されておりますが、環境負荷軽減のご提案も強みとしており、お米由来のバイオマスプラスチックの取り組みに対し強く共感して頂き、特にお米業界のお取引様に対してご採用頂いております。

現在、米不足が世間を騒がせておりニュースやインターネットでも正しい情報と間違った情報が錯綜しています。
お米由来のバイオマスプラスチックを使った米袋は、食用には適さない古米や粉砕米など飼料にも使用されず廃棄されるお米を原料に製造されています。
お米の用途拡大につながり、日本の食文化や稲作農家の支援につながるとして、米袋の需要拡大に期待が寄せられます。

今回、サタ商事さんのご紹介で2社の企業様にインタビューを行わせていただきましたので、2つの記事に分けてご紹介させていただきます。
実際に採用いただいた米袋の使用感や感想などをお伺いいたしました。

くまさんの輝きを熊本県の一流ブランドに

お話を伺ったのは熊本県宇土市に本社を構える株式会社丸福商事 代表取締役社長 福島亮太様です。

熊本県産のお米「森のくまさん」や「にこまる」など、米麦の卸売業を営んでいる企業様で、熊本県産のお米「くまさんの輝き」の包装袋で、お米由来のバイオマスプラスチックを使用したシーラントの袋を全国で初めて採用して頂きました。

―「くまさんの輝き」にお米由来のバイオマスプラスチックを採用頂いて1年以上が経過しておりますが、反響などいかがでしょうか?

福島様:採用当時よりも、最近の米不足で店頭に並ぶ品数が減少していく中で、米袋に注目される方が増えていったように感じます。
お米袋のバイオマスマークなどに対して、「これはどういう意味ですか?」といったお問い合わせをいただいたこともあります。
あとは、ある団体の事務長様が買い物でたまたま見つけたそうで、SDGsを検討していた中で「是非この包材でうちにも卸してほしい」といった問い合わせが何件か入りました。

―お米由来のバイオマスプラスチックを使用した米袋採用において、現場での使用感は以前の米袋と比べていかがですか?

福島様:そこに関して特に問題はありません。
むしろお米を原料にして作った米袋ということで、営業の強みとなっています。
ただクレームではないのですが、お米を原料としたバイオマスプラスチックがどうゆうものなのか分からないお客様の反応もありました。
お米の価格が高騰し、ニュースでも話題になることが多いのでお米由来のバイオマスプラスチックがもっと正しく浸透するといいですね。

―今回米袋を採用頂いた「くまさんの輝き」というお米について詳しく教えてください。

福島様:「くまさんの輝き」は熊本県で一番新しい品種なんです。
今まで熊本県は「森のくまさん」をメインとしていましたが、地球温暖化による高温対策などで収穫量が減少していました。

そのため、同品種が高温対策米として4~5年前から取り組んで、やっと2年前くらいから奨励品種となり、だんだんと作付けを増やしていきました。近年では「令和5年産」「令和6年産」「令和7年産」と作付け量は右肩上がりになってきて県内での認知度も上がっています。
「くまさんの輝き」はお米の粒に光沢があり、粘りが強く、食味がとても良いんです。冷めても硬くなりにくいので、お弁当やおにぎりにも最適なんですよ。

ニコニコなくまモンがおにぎりを食べているデザインが可愛いです!

―今後の御社の展望を教えてください

福島様:現状、当社は県内に限定してお米を販売しています。
ただ、新米の作付けの量に比例して原米確保ができれば、隣県など販売エリアを拡充できると考えています。
「くまさんの輝き」を熊本県の一流ブランドにして、県外のお客様にもたくさん食べていただきたいですね。

株式会社丸福商事 代表取締役社長の福島亮太様。楽しくインタビューさせていただきました。

インタビューは、福島社長の優しくて飾らない人柄のおかげで冗談を交えながら終始あたたかい雰囲気で行なわれました。
今後「くまさんの輝き」が熊本県を飛び出して、様々な場所で手に取ることができるようになるのが楽しみです。

福島社長とお母様。仲の良さが伝わってきます!

お米に対する熱い思いと環境保全に対する意識の高さ

今回の取材を通じて、熊本県のお米に対する熱意や環境保全に対する意識の高さを肌で感じることができました。
県や地域団体、企業、そして市民の皆さまが一体となって環境保全活動を展開されており、その活動の一部としてお米由来の米袋が使用されてることはとても嬉しく思います。
当グループはこれからも皆様のご要望に応えられるよう、更なる製品開発を進めてまいります。

最後に、今回取材に応じて頂きました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

お米由来のバイオマスプラスチックにご興味のある方は、株式会社バイオマスフィルムまでお問い合わせください!